第74回全国高等学校野球選手権大会(H04:1992)
【1回戦】 【2回戦】
TEAM
砂 川 北
北  陸
TEAM 十一 十二
北  陸
近 大 附
【砂川北】
      打安点
G 野々村 300
C 池 田 210
F 関 吉 412
D 栗 山 411
A 畠 山 411
B 磯 辺 410
@9佐 藤 310
H 白 戸 300
1 横 山 000
H 大 島 100
E 三 崎 320

振球犠盗残 3184
44024
【北 陸】
      打安点
H 徳 丸 420
D 時 岡 212
G 中 山 400
B 成 山 200
E 一 瀬 412
F 重 野 300
1 金 谷 111
@7藤 原 410
A 大 西 300
C 小 林 200

振球犠盗残 2965
22305
【北 陸】
      打安点
H 徳 丸 510
D 時 岡 500
G 中 山 520
B 成 山 520
E 一 瀬 510
@71藤 原 210
F 重 野 212
1 金 谷 100
7  泊  001
A 大 西 633
C 小 林 510

振球犠盗残 43126
1174012
【近大附】
      打安点
G 清 滝 510
C 坂 元 500
H  芝  510
D 原 口 611
F 桜 田 310
A 久 保 510
B 石 川 422
R 西 坂 000
6 富 山 200
@ 奥 野 100
1 松 谷 210
1 森 岡 000
E 中 矢 310
H1野 口 211

振球犠盗残 43104
663212
【本】関吉=5回、【三】徳丸、【二】藤原

【併】北陸2、【失】砂川北2
【三】野口、【二】徳丸、成山、重野、大西、藤原、石川、中矢

【逸】大西、【併】北陸1、【失】北陸3 近大附1
 3点リードの砂川北は8回、守勢に回ってミスを重ねた。先頭打者を3ゴロ悪送球で生かし、犠打などで2死三塁。球威が落ち始めていた佐藤が時岡に適時打された。さらに2ゴロ悪送球で二、三塁。2番手横山につないだが、死球で満塁の後、一瀬、金谷に連打を浴び逆転された。
 1回に2点を先制、5回には関吉が2点本塁打するなど、積極的な攻撃で初陣の重圧を破ったかに見えていただけに惜しまれる。
 北陸は藤原が中盤、踏ん張って砂川北のペースを断ち、金谷が巧みな投球で好救援したのが逆転に結びついた。
 ミスをカバーするまとまり、粘り、そして思い切りの良さ。土壇場で、この差が勝敗を分けた。北陸は、失策から招いた11回のピンチを時岡の好守で切り抜け、12回、逆に敵失で無死一塁。続く成山のバント失敗を、一瀬の初球ヒット・エンド・ラン(中前安打)で帳消しにし、1死満塁後、泊の初球スクイズで決勝点をもぎ取った。
 近大付は、本来の力ならば9回に追いついた時点で一気に逆転できたはず。同点にしてなお1死三塁。しかし、強攻策が実らなかった。1回の猛攻はさすがだが、再三の好機がありながら、2番手金谷を崩せなかったのが痛い。
【3回戦】 【準々決勝】
TEAM
日大山形
北  陸
TEAM
北    陸
西日本短大附
【日大山形】
      打安点
C 高 橋 310
D 渋 谷 200
E 松 田 411
F 佐 竹 410
B 鹿子島 200
H1新 関 100
H 杉 山 100
H 軽 部 000
G 木 村 200
H 松 永 100
A 鈴 木 300
H 小 嶋 100
@ 笹 原 200
1 井 田 100
1 長 岡 000

振球犠盗残 2731
66429
【北 陸】
      打安点
H 徳 丸 540
D 時 岡 410
G 中 山 310
B 成 山 513
E 一 瀬 320
F 重 野 100
1 金 谷 000
@7藤 原 411
7  泊  000
A 大 西 300
C 小 林 400

振球犠盗残 2965
22305
【北 陸】
      打安点
H 徳 丸 400
D 時 岡 300
H 中 村 100
G 中 山 410
B 成 山 420
E 一 瀬 311
F 重 野 420
@ 藤 原 200
1 金 谷 100
A 大 西 310
C 小 林 200

振球犠盗残 3171
70205
【西短大附】
      打安点
G 下 川 200
H5高 武 210
C 出 川 320
H4 森  111
B2中 村 410
F 高 原 411
R7曽我部 000
D8梅 沢 100
A 西 原 200
3 尾 西 000
H 山 本 421
@ 森 尾 320
E 犬 走 212

振球犠盗残 28115
56529
【本】成山=7回B、【二】藤原

【失】山形日大4、北陸1
【三】犬走、【二】中山、出川、森尾、森

【逸】大西、【失】西日本短大附1
 北陸打線が笹原との力勝負に勝った。7回、先頭の徳丸の右前安打が失策を誘い、一挙に生還。さらに、内野安打の2走者を置いて、成山が左へ本塁打。4回の藤原の先制打といい、いずれも打ったのは直球だった。
 屈したとはいえ、ピンチのたび、一番自信のある球で徹底的に対決した笹原には満足感も残ったろう。
 日大山形の攻撃で悔やまれたのは選球眼の甘さ。好機に狙い球をしぼり、積極的に打って出たが、時おりボール球に手を出し相手投手を助けていた。
 投手力が安定していると、落ち着いた戦いが出来る。西日本短大付は1回に先頭の下川が死球で出ると、すぐに二盗。これをきっかけに先取点を挙げた。
 あとは手堅く攻める。4回は1死からの死球の走者をバントで送り、3連打で3点。森尾は9回2死二塁から一瀬の中前安打で1点を失い連続イニング無失点は26で止まったが、2試合目の無四球完投だった。
 北陸に惜しかったのは2回の攻め。2安打で1死一、三塁としたあとヒット・エンド・ランをかけた。だが、藤原の遊飛で併殺。普通の攻めでは森尾を攻略出来ぬと出た策だったが、通じなかった。