第77回全国高等学校野球選手権大会(H07:1995)
【1回戦】 【2回戦】
TEAM
敦賀気比
磐  城
TEAM
敦賀気比
山梨学院大附
【敦賀気比】
      打安点
E1飯 田 540
C 高 野 421
H 吉 田 321
5 谷 口 100
F 鈴 木 422
B9知場雅 511
@3内 藤 320
D6知場正 400
G 朝 井 400
A 嶋 村 400

振球犠盗残 37135
371712
【磐 城】
      打安点
H 木 内 400
C 鈴木秀 200
D 瀬 尾 410
B 米 倉 311
G 渋 谷 300
@6燕 谷 300
A 澤 田 300
F 山 本 200
7 芳 賀 100
E 小山田 000
1 鈴木壮 100
1 山野辺 000

振球犠盗残 2621
124103
【敦賀気比】
      打安点
E 飯 田 421
C 高 野 430
H 谷 口 410
F 鈴 木 420
B 知場雅 221
@ 内 藤 201
D 知場正 410
G 朝 井 420
A 嶋 村 200

振球犠盗残 30133
21626
【山梨学院】
      打安点
C 飯 島 420
B 岩 本 410
G 斉 藤 410
H 垣 下 410
E1田 中 410
F5堀 内 410
A 太 田 420
@56大 竹 400
D 坂 本 100
17伊 藤 101

振球犠盗残 3491
645101
【三】鈴木、【二】内藤、瀬尾

【暴】山野辺、【併】敦賀気比2、磐城1、【失】磐城2
【二】鈴木、太田、【暴】内藤、伊藤

【併】敦賀気比1、山梨学院附1、【失】山梨学院附3
 敦賀気比は鋭い打撃と機動力で奪った得点を、内藤、飯田の投手リレーで守り切った。
 1回、2死二塁から鈴木の中越え三塁打と知場雅の内野安打で2点を先行。2回にも高野の中前適時打で加点した。いずれも2死走者なしからの攻撃で、盗塁を絡めて得点した。
 磐城は、二投手の前に2安打。唯一の得点は4回、2死から、瀬尾の二塁打と米倉の適時打で奪った。瀬尾の二塁、本塁への積極的な走塁は見事だった。先発の燕谷を救援した、鈴木壮、山野辺も走者を出しながら、失点を最小限にくい止めた。
 敦賀気比のよさが出た。内藤は速球と大きなカーブを内外角へ投げ分け、7回まで三塁を踏ませなかった。打線も力投にこたえた。4、5回は犠飛で得点するソツのなさを見せた。好球を振り切る打法が13安打につながった。
 山梨学院大付は8回、太田の二塁打を足場に伊藤の犠飛で1点を返した。それまでは振りが大きく、単調な攻めを重ねていた。投手陣がそれなりに頑張っただけに、絞り球を決めるなど工夫がほしかった。
【3回戦】  
TEAM 十一 十二 十三 十四 十五
柳  川
敦賀気比 1x
【柳 川】
      打安点
C  堤  500
H 石 井 410
B 右 田 500
A 冨 永 610
E 河 野 610
G 開 田 510
D 山 口 500
F 手 島 610
@ 花 田 300

振球犠盗残 4550
574110
【敦賀気比】
      打安点
E 飯 田 521
C 高 野 400
H 吉 田 510
9 谷 口 000
F 鈴 木 510
B 知場雅 510
@ 内 藤 600
D 知場正 620
G 朝 井 400
A 嶋 村 411

振球犠盗残 4482
36509
 
【二】手島、冨永、知場正、【暴】内藤

【併】柳川2、敦賀気比1、【失】柳川1、敦賀気比3
 敦賀気比は延長15回、知場正が左前安打し、続く朝井がストレートの四球。1死一、三塁から、飯田の右犠飛でサヨナラ勝ちした。柳川・花田は、直球とカーブのコンビネーションがさえ、粘りの投球を続けたが、微妙な制球の乱れからピンチを招いたのが痛かった。
 敦賀気比・内藤は球威のある直球より、カーブを多投。外角球をうまく引っかけさせることで、好調の柳川打線を封じた。5回に失策で1点を失ったが、最後まで甘いコースにいかなかった。
【準々決勝】 【準決勝】
TEAM
敦賀気比
旭 川 実
TEAM
敦賀気比
帝  京
【敦賀気比】
      打安点
E 飯 田 410
G 朝 井 200
D 知場正 300
F 鈴 木 410
@ 内 藤 421
B 知場雅 320
H 谷 口 200
C 高 野 421
A 嶋 村 400

振球犠盗残 3082
46006
【旭川実】
      打安点
C 坪 崎 400
D 山 田 420
G 早 川 430
A 岡 田 412
@ 角 井 400
E 岸 部 400
B 山崎貴 310
F 稲 葉 310
H 増 田 200
9 川 村 100

振球犠盗残 3382
60004
【敦賀気比】
      打安点
E 飯 田 530
C 高 野 410
B 知場雅 310
F 鈴 木 210
@ 内 藤 410
H 吉 田 300
D 知場正 400
G 朝 井 320
A 嶋 村 300

振球犠盗残 3190
534111
【帝 京】
      打安点
C 田 村 200
A 坂 本 410
E 吉 野 301
G 桝 井 320
H 本 家 200
D 西 村 310
F 中 村 200
B 大 山 300
@ 白 木 300

振球犠盗残 2541
93325
【二】知場雅、内藤、岡田、【暴】内藤

【併】敦賀気比1、旭川実2、【失】旭川実2
【三】知場雅、【二】高野、坂本、【暴】内藤

【併】帝京1、【失】敦賀気比1
 敦賀気比が旭川実の9回の反撃を気力でかわした。8回まで無得点に抑えていた内藤は勝ちを意識したのか、甘いコースへいったところを狙われた。山田、早川に連安打されて無死一、二塁のピンチを迎えた。岡田に三塁左を抜く二塁打を浴びて1点差に詰め寄られた。しかし、続く角井のヒット性の当たりを左翼手の鈴木が好捕、走者が飛び出していたため併殺で切り抜けた。
 内藤は6回、二塁打で2点目をたたきだし、打撃でも活躍した。それにしても、旭川実の粘りは立派だった。
 球威のある直球を投げた帝京・白木、変化球がキレた敦賀気比・内藤と、両投手の好投が光った。
 白木は2回の1死二、三塁、6回は1死一、三塁の危機を、いずれも直球を武器に乗り切る。8回無死一、三塁からも、後続をすべて直球で3者連続内野ゴロに打ち取り、完封した。
 内藤の制球も良かった。特に、外角への大きくタテに落ちるカーブ、スライダーの制球は見事だった。4回2死二塁から、本家を外角の変化球で追い込み、最後は内角直球で見逃し三振に仕留めた場面など、捕手・嶋村との打者の裏をついた配球のさえも見せた。
 ただ5回2死三塁で、白木にゴロを打たせたが、内野手の失策で失点。8回にも1死二塁から暴投で進塁を許し、スクイズで追加点を奪われるなど守りのミスで涙をのんだ。