第78回全国高等学校野球選手権大会(H08:1996)
【1回戦】 【2回戦】
TEAM
弘 前 実
福 井 商
TEAM
八  頭
福 井 商 11
【弘前実】
      打安点
E 工藤秀 310
F 工藤隆 310
G 成田浩 410
H 藤 田 410
A 成田保 400
D 大 湯 300
@ 芹 川 210
1 乳 井 000
H 三 上 100
C 増 川 320
B 蛯 名 200

振球犠盗残 2970
94107
【福井商】
      打安点
H 中 川 421
E 河 合 310
B 碧 山 410
A 清 水 411
F 塚 田 300
G 竹 野 211
@ 亀 谷 320
C 浅 野 312
D 安 達 410
R 山 本 000
3 酒 井 000

振球犠盗残 30105
32436
【八 頭】
      打安点
G 田 中 410
C 山 本 400
F 小 山 210
7 有 田 100 
H 岩 越 410
B 九 鬼 300
3 奥 井 100
A  林  310
H 田 渕 100 
@ 兵 頭 000
1 橋 本 210 
1 入 江 000
E 岸 本 310
D 長 原 300

振球犠盗残 3160
112006
【福井商】
      打安点
H 中 川 540
E5河 合 310
B 碧 山 413
1 鈴 木 000
A 清 水 322
G 竹 野 521
C 浅 野 430
F 塚 田 320
7 岡 本 110
@ 亀 谷 410
D 安 達 310
6 山 本 100

振球犠盗残 36186
6451010
【本】竹野=8回、【三】中川、浅野、【二】亀谷

【暴】芹川、【併】福井商1、【失】弘前実2
【本】竹野=4回、【三】河合、中川2
【二】岩越、中川、碧山、塚田、清水、【暴】兵頭3、橋本
【併】八頭1、福井商1、【失】八頭1、福井商1
 福井商の攻守が上回っていた。2回、1死二、三塁で浅野が先制の右越え三塁打。3回は三盗の時に暴投の幸運に恵まれて加点し、四回は1死一、三塁から併殺崩れで差を広げた。球に食いついていく打法で10安打を放った。
 弘前実は亀谷の重い球をここという時に打ちあぐみ完封負けを喫した。肝心な場面で守りにミスが出たのも悔やまれる。先手を許した2回の1死一、三塁で三塁走者を投手のけん制球で誘い出しながら挟殺できなかった。攻めでは4回の無死一、二塁を逸した。
 福井商が、先発全員の18安打の猛攻に加え、機動力をからめて快勝した。
 2回、兵頭の制球の乱れにつけこんで2点を先制すると、3回にも河合の中越え三塁打を足場に重盗、敵失などで2点。4回には、竹野の2試合連続本塁打など6長短打を集め、試合を決定づけた。相手バッテリーのすきを逃さず、10盗塁の揺さぶりも見事。
 八頭は兵頭の乱調が誤算。2回、スクイズを阻んだ後に2暴投で先制されたのが痛かった。打線も亀谷のスライダーに手が出ず、力負けした。
【3回戦】 【準々決勝】
TEAM
福 井 商
横  浜
TEAM
高 陽 東
福 井 商
【福井商】
      打安点
H 中 川 502
E5河 合 520
B 碧 山 300
5 酒 井 000
H 中 田 000
R6山 本 000
A 清 水 300
G 竹 野 400
C 浅 野 412
F 塚 田 441
@ 亀 谷 100
D 安 達 100
H3鈴 木 222

振球犠盗残 3297
61503
【横 浜】
      打安点
@ 松 井 410
D 松 枝 410
F 鈴 木 400
H 藤 井 100 
E 阿 部 432
H 幕 田 410
C 池 浦 312
B 古 城 400
A 浜 口 410
G 中 島 000
H8水 口 310
H 後 藤 110

振球犠盗残 36104
51258
【高陽東】
      打安点
E 大 河 200
C 小 町 300
F 末 定 400
@ 宗 政 211
G 清 原 412
A 小 川 400
D 永 田 400
B 小 河 410
H 田 中 420

振球犠盗残 3153
74106
【福井商】
      打安点
H 中 川 430
E 河 合 310
B 碧 山 441
A 清 水 200
G 竹 野 411
C 浅 野 421
F 塚 田 311
@ 亀 谷 400
D 安 達 300

振球犠盗残 31124
50416
【三】浅野、【二】河合、阿部、松井

【併】横浜1、【失】横浜2
【本】宗政=2回、【二】田中、浅野、塚田

【併】高陽東1、【失】高陽東1
 福井商の勝利への執念を見た。2点を追う9回、先頭の河合が中前安打。代打の中田が四球。続く、清水の投前バントを松井が三塁に悪送球して1点。なおも一、二塁、浅野の左中間三塁打で逆転した。さらに、塚田、鈴木の適時打などで計6点を奪った。亀谷は立ち上がりは制球が定まらなかったが、4回以降、低めを丁寧につき横浜打線をかわし、追加点を与えなかったのも勝因。
 横浜は1回、2つの重盗を決め、相手を揺さぶって3点を取り優位に試合を進めた。先発の松井は変化球をコーナーに決めていたが、終盤疲れから抑えが利かず高く浮いてしまった。
 終盤までもつれ込んだ試合は、福井商に軍配が上がった。
 同点の8回、福井商は碧山の安打と送りバントで1死二塁とし、竹野の一、二塁間を抜く安打で勝ち越し。さらに竹野が二盗し、浅野の2ゴロを野手がはじく間にもう1点を加えた。どの打者も、高陽東・宗政の重い球を上からたたきつけ、力負けしなかった。
 高陽東は、6回に、2死満塁から清原の2点適時打で一度は追いついたが、7回の1死満塁の好機を逃したのが痛かった。
【準決勝】
TEAM
松 山 商
福 井 商
【松山商】
      打安点
C 吉 見 510
D 星 加 530
B 今 井 431
@9渡 辺 401
A 石 丸 411
F 向 井 400
G 久 米 400
H 矢 野 210
H1新 田 200
E 深 堀 400

振球犠盗残 3893
742012
【福井商】
      打安点
H 中 川 420
E 河 合 311
B 碧 山 321
A 清 水 310
G 竹 野 400
C 浅 野 310
F 塚 田 200
@ 亀 谷 200
H 中 田 110
R 山 本 000
D 安 達 100
H 鈴 木 000
5 酒 井 000
H 吉 岡 100

振球犠盗残 2782
56418
【三】中川、【併】松山商2、福井商1、【失】福井商5
 守備での一瞬の判断と動きが明暗を分けた。
 福井商は7回、星加の中前安打と四球で招いた無死一、二塁で、渡部の投前送りバントのとき三封を狙ったがわずかに間に合わず、満塁(記録は犠打野選)。1死後、向井の当たり損ねの緩いゴロを捕球ミスする間に、決勝点となる星加の生還を許した。
 松山商の走塁は的確だった。1回は2死一、二塁で石丸の二塁内野安打のとき、二塁走者・星加が好判断で生還して先制、2回は2死二塁から吉見の一塁内野安打で、一塁カバーの投手と呼吸が合わず悪送球となる間に加点した。
 福井商もよく攻めた。1回、中川、河合の長短打でたちまち追いつき、五回は碧山が同点の左犠飛。しかし7回、3四死球の1死満塁に河合は右飛、三塁走者は好返球に刺されて併殺。流れを引き戻せなかった。